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平沢進のアルバム2枚目GET!
1989年の9月に発売された『時空の水』というアルバムです。
1989年…つまりもう21年も前のアルバム。2ヵ月後にようやく私誕生ですよ。
その古さを強調するかのように、梱包のビニールに貼られた
「この商品に表示されている税込み定価は旧消費税3%時のものです。」の文字。
そんな古臭いCDですが、相変わらず曲は時代をぶっ飛んでいます。

たとえば「コヨーテ」って曲なんか、物語性が面白いです。
日照りの村、コヨーテが最後の水を奪う、逃げるコヨーテ、追う村人。
しかしコヨーテは最後には村人に八つ裂き☆(ホントにこんなテンション)
「まあこんなもんさ(略) お前にはもっとかしこくにげていただく」 (語り。超真面目に)
コヨーテ「ハイ!」(語り。元気よくアホっぽく。ナベアツのごとく)

意味分からないですよね、私も分からんです(笑)
でもこのコヨーテの「ハイ!」が滅茶苦茶可愛いんだ。「ハイ!」つーか「あいっ!」って…。


と言うわけで、以下、恒例の自分用の感想メモ。
CD持ってない人が見てもどうしようもないぞ!つまり誰も見る価値なしだ!

平沢進ソロアルバム第一弾。1989年、9月発売の『時空の水』。
ジャケットはおなじみの師匠の顔にぺったぺったとペイントを施したものにございます。
水色ピンクの市松模様に塗られた唇がセクシー、とか言ってみる。言ってみただけだよ。
実際にはまあ、おっさんだし…。あれ当時はまだおっさんじゃない?いや十分おっさんだろ、うん。


1曲目「ハルディン・ホテル」
いきなり神曲発動。いや、ほとんど神曲だからむしろ神曲じゃないのを探すほうが大変だから。
なんてすっかり信者な発言ですが、数ある平沢曲の中でもかなり高ランクの神曲かと…個人的ランク付けで。
「ハルディン・ホテル」というタイトルと、歌詞中の「トルヒーヨのハルディン」
トルヒーヨのハルディン=ハルディン・ホテルのこと。トルヒーヨはペルーの地名。
そしてトルヒーヨのハルディン・ホテルは「精神異常者のための病院」…。
ああ、なんておどろおどろしい。
まるで賑やかなお祭り、パレードを連想させる曲の言葉に、こんな意味があったとは…。
そしてさらっと 「トルヒーヨのハルディーン! …まで、いっしょに行きませんか?」
精神病院へ共に行こうと申すか!!
この曲の解釈を考えると、ホント面白そうです…


2曲目「魂のふる里」
打って変わって癒し曲です。
歌詞もひねくれてなく素直、曲も穏やかで優しい感じ。
「おかえりなさい」は、「もどってきたんだね」なのか「さあ、もとのばしょへ戻りなさい」なのか…。
小鳥のさえずりから始まり水のせせらぎが流れ、メロディが流れ歌が始まる。
自然へと還る人への歌、でしょうか。
魂のふる里ってくらいだから、やっぱ死者への歌…というより、死後の魂へあてた歌?
何にでもなれる、何処へでも逝ける、おかえりなさい、あたなは自由に!ってこと?
でも魂が解放される場所は、無や夢のような世界ではなく、自然。
歌詞に描かれる情景が美しいです。
「岩肌を削る 川面の鏡に 次々と映るあなたの姿」


3曲目「コヨーテ」
この曲を聴いて泣きたくなる私はどうかしてる。
曲はめちゃくちゃ明るいです。ずんちゃかずんちゃか!
たぶん内容も喜劇。でもコヨーテが食べられうのがどうしても悲しい(´;ω;`)
最後「ハイ!」って元気よく挨拶してるけど…。
日照りが百月も続いた村。最後の水の瓶。颯爽と掻っ攫うコヨーテ。
追いかける村人。コヨーテは逃げるも、眼前は谷。行くことも戻ることもできなくなる。
「神よ仏よマリアとほえて上る大木」
コヨーテの必死さ。吼えてるんだよ、絶叫だよ?すげぇ必死だろ…?
でも
村人は斧を古い、コヨーテの逃げた大木を切り倒す。
「さらば雲よ」と泣き
大木は倒れ、谷間の架け橋となる。
そしてコヨーテは必死に向こう岸へとたどり着き、その目には「湖」が…。
しかしあんなにもみんなが欲していた水にたどり着くと同時に、コヨーテは力尽きてしまう。
そして 「晴れて八つ裂き」 である。
村のおかず(1人約2個と半分)になりましたー…あああ。

この曲、最後に語りが入ります。
何者かも分からないその者は、あれから百万年経ってもあいかわらず日照りであると述べます。
「君の進化の度合い 二歩と半分 もっとかしこく 逃げていただく」
コヨーテ:「ハイ!」




4曲目「ソーラ・レイ」
この曲もまたすさまじい平沢曲…!!
私が初めて買った平沢アルバム、「SOLAR RAY」「SOLARRAY2」の原点で御座います。
「2」を聴きなれていた私には凄まじい衝撃でした…!!なんつーか・・・素朴。
「2」では電子音ピコピコピュイ―ン!キューン!って感じなんですが。
このソーラ・レイはギターの音がなんとも温かみのある形で奇妙さを演出。
曲の怪しさはこちらの方が何倍も上です。こちらと比べると「2」はカッコいい路線なんだなあ、と。
歌い方も怪しい。不安定になる、不安定になるー!!ああでも声めっちゃええ…。
間にメルヘンチックなメロディも挟まるし、おちゃらけたメロディも挟まるし、なにこれ、 カオス?
「2」が徹底的に電子でエレキテルでピコピコなので、ものすごーく人間味があるように感じます。
楽器っていいよな、とか。音の表現はこちらの方が豊かな気が。ホント、色んな音が溢れてます。
歌詞は人間の歌だと思っています。
ソーラ・レイ。太陽の光。
昔河に落ちた神秘のパルスは、人間を形作り、人間は狩をする。
太陽光は宇宙と地球を循環。
海に落ちた神秘のパルス→哺乳類誕生→水に落ちたパルスは人間へと。
そして現代、駅へと発するで駆ける。
すげー単純な解釈ですが…。


5曲目「仕事場はタブー」
迷曲キタコレ。
マジでコレは分かりません…カオス。とにかくカオス。曲も!歌詞も!!歌い方も!!!
レイヨロレイヨロ~♪って!!なんでヨーデルなんですか!?ヨーロレイヒ~♪のアレです、アレ。
雰囲気が不気味で怪しくてダークで、力強い。力強くヨーデル!!ハイテンションに。
お母さんが夜せっせと子供達にシャツを縫っている、らしい。
でも「拒めど 着さす」 と縫っているから、無理やり着させようとしている模様。
それも母親曰く、「子たちに似合うようなグレイトなシャツ」を縫っているそうです。
そりゃ子供も逃げるわ。
でも糸で絡め取って無理やり着せる、と…訳わかんねー!!
でも何もかもが強烈だから、ものすごーく耳に残ります。ゆえに、迷曲。


6曲目「デューン」
DUNE。英語で、砂丘。
なんか ねっとり してる(なんんてことを)。砂丘なのに。
またまた打って変わって静かな曲です。
陽は東ってことは、朝?朝の砂丘?なんか綺麗だな。
不気味な機会音声が「幸せか不幸か」とたびたび言ってくる。なに?
消えたり出てきたりする庭って?なに?
歌詞がさっぱりわかりません…。


7曲目「フローズン・ビーチ」
フローズン・ビーチ。ビーチなのに氷結しているとはこれいかに。
タイトルどおり、爽やかで涼やかな曲。
歌詞はまあ平沢語なので解読は難しいのですが、ラブソングなのかな?
愛する人に対して「驚異と敬意で考える」っていうのが、なんかイイですね。
そしてこれがラブソングだとすると、どんだけ堂々と雄雄しく歌い上げているんだ、師匠(笑)
カッコいいじゃないですか!
「出会いの場所は そも このフローズン・ビーチ」
「そも」って言い回しがまたなんかイイ。
出合った場所がフローズン・ビーチ。
これを「君と出合った瞬間、ビーチの時が止まった(氷結した)」とするのはなんか違う気がする。
そんな陳腐な表現ではないんじゃないかー!?と。
師匠なら、リアルに氷で固まっちゃったビーチに居たってなんら不思議ではない。
私は師匠をなんだと思っているのか。


8曲目「時空の水」
インストゥルメンタル。
ピアノとギター。かすかに、さざ波。
束の間の休息。寝る前なんかによさそうですね。
静かで落ち着きます…。


9曲目「スケルトンコースト公園」
スケルトンコーストとは!?骸骨海岸のことである!!
またおどろおどろしいのが出たよ。
曲もちょっぴり怪しい雰囲気…でも力強いのです。かっこいいのです。
そして途中で演歌のような民謡のような誰かの歌が!!
だ、誰が歌っているのこれ・・・?師匠じゃないよなあ。
ソーラン節みたいなのが途中で入ります。
歌詞がやたらと古臭いというか、古風な感じ。竜→たつ、香り→か、とか。
食む、とか餌(え)とか。
なんかの伝説ですか、といいたくなるような雄雄しい歌詞。でも脈絡不明。
雄雄しい船乗りの歌、でも死んで骸骨に・・・ってことですかね。
うたた寝の娘はひょっとしたらセイレーンかもしれません。
彼女達の歌で、かげろうの武勇は音を立てて寝てしまうから。
でもかげろうってことは、もうこれ、幽霊なのかもしれませんね。

・・・考えてたらますますおどろおどろしい曲になった。



10曲目「金星」

  神 曲 き た 
私の中であらゆる音楽を押しのけ1位。これに劣るとも勝らない曲は数あれど、この曲が劣ることは無い!!
3時間くらいなら聞き続けられる自身がある。こんど試そうかな・・・。
これもラブソングかな?という意見を多々見受けますが、個人的にはそうは思わないです。
でも「金星」でヴィーナス(愛の象徴)を連想するとやっぱりそうなのかな?
”ボクはキミだから”と……
なんて直球どストレートすぎてなんか師匠っぽくないかなーなんて。

素朴なギター。メロディがね。いいんですよ。癒される。
歌声もすごーく優しい。
すぐ隣にいる誰かに歌いかけているような、誰もいない中ひとり心に思い浮かべる相手だけに歌いかけているような。
「水かさよ増せ 溢れ キミへとボクを埋めて」
このフレーズが大好きなんです。
ボクを沈めて溢れさせ、キミへと行ってしまえ、と。

けれどあるフレーズに来ると声を張り上げ歌い上げる。
「”ボクはキミだから”と」
「”ボクはキミだから”と」



ああやっぱりラブソングなのかな。
明けの明星。美しい朝焼けの歌。

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